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福ちゃんの里山通信

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木更津の里山から発信します。

花落知多少

やりました、やりました。
中学か高校の国語で、確かに学習しました。

孟浩然の五言絶句『春暁』です。
花落知多少_b0275715_1693898.jpg
『ケセラセラ』の画像拝借

このブログ作者は背景に梅の花を使っていました。
大意もなく単なるカットとして使っているのかもしれません。

この一節で花の種類を云々する人もいます。
桜だとか、中国で花と言えば牡丹だとか…。
「花散」でなく「花落」だから、花びらが散るのではなく、
  花全体が落ちるので時期から言って桃だとか…。
個人的にはどちらでもいいのではないかと、いい加減です。

春の眠りを詠じているのですから、
  作者は床の中だろうし、散った花など見てもいないはず…。
「夜来風雨声」から想像しているので、
  多さを推測していることだけを鑑賞すればいいように感じます。


そんな大それたことでこの一節をタイトルにしたわけではありません。
そんなことはどちらでもいいんです。
里山の散歩が、こんな風景を見させたからなんです。
花落知多少_b0275715_1556329.jpg
ただただ、柿の実が数多く落ちていただけなんです。
別に風が強かったわけではありません。
秋雨前線が停滞し、台風16号も近づいてはいますが、
  詩とは何ら脈絡のある記事ではありません。

我が家の柿の花が数多く落ちていたことも思い出したんです。
全てが実のったなら、それこそ大変な事態ですよね。


生あるものがついには朽ちていくことは承知しています。
古典の言葉を借りるなら、「盛者必衰の理」でしょうか。
でも、あたら花ままでがそれを証明してくれなくともいいのに…。
ましてや、もうすぐ目的を達成できる柿も、
  実になってから落ちなくてもいいのに…。


やはりどうあがいたって、吹けば飛ぶような「塵」でしかないんですね。
かつまた現れるよどみの泡粒のようなものと考えると…。

そう考えた時、
  「干し柿」になりえなかったこの柿に目が止まったっていいですよね。
同情するのは当たり前ですよね。




************************************ See you again ! *****************

by fukuchan-ckj | 2016-09-18 16:15 | 里山情報 | Trackback | Comments(0)

by 福ちゃん