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福ちゃんの里山通信

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木更津の里山から発信します。

myシアター(17) 『強行帰国~忘れ去られた花嫁たち~』

映画もドラマも、フィクションとドキュメンタリーの間で描かれます。
史実や時代考証を大切にしながら、
  その中に作者の意図を加える言わばNHKの大河ドラマのような作品と、
作者の自由な空想や未来への想定を意識しながら、
  自由に描く言わば『鉄腕アトム』的な作品があります。


今日の作品は、ドキュメンタリーとも枠組みできそうですが、
  ドラマ仕立ての部分も織り交ぜられて制作されていました。
myシアター(17) 『強行帰国~忘れ去られた花嫁たち~』_b0275715_1364328.jpg


現に、テレビニュースで成田空港の報道も見ていました。
(まさか、企てた中心人物が別にいたとは…。)


戦争は、いつでも何処でも冷たく無慈悲なものですよね。
それを知っていながら今だになくなりません。
人間は如何に愚かな動物かを証明しています。
不幸をず~っと引きずることは承知で、
  何度も、あやまちを犯してしまいます。


「残留孤児」と言う言葉は耳にしましたよね。
では「残留婦人」と言う言葉は…?
私には新鮮な言葉でした。
しかも、13歳で線引きされることも…。

「大陸の花嫁」はどうでしょう。
軍事下の日本が犯し、今に遺した「負の遺産」です。
満州国にユートピアを描くのも国策でしょうか?
「拓努省」などがあったのもその一つだろうと思います。
国に踊らされていたのも事実ですが、
  どんな事態が来ようとも自分で判断したいですよね。
自分で判断できる子や孫を育てたいと思っています。

やはりドキュメンタリーとして観ていたんでしょうか…。

myシアター(17) 『強行帰国~忘れ去られた花嫁たち~』_b0275715_1374737.jpg


しかし、なかなか毅然とした主張はできません。
マスコミに「国に反する意見は言えなかった」と脱北者が告白していました。
言えば逮捕され、場合によれば抹殺されると言います。
戦前の日本もそうでしたよね。
それでも自分で判断し行動するのは、なかなか勇気がいります。
あくまでも本人の意志が第一ですが、
  自分の意志が何かのベールで隠されているとしたら…。
もうそうなると、被害者であり「負の遺産」を遺すしかありません。


それでもやっぱり自分の意思で生きたい。
  嘘つきだ!
  アイツは信用できない!
  腹の中が解らない!

そうののしられたくありません。


それにしても、国広忠氏には感動させられます。
あすこまで綿密に画策できる人はいません。
自分が表舞台に立たず、育てることに徹する人もいません。

竹越リエ氏もすごいと思います。
安定した生活があるのに、あの勇気ある行動には頭が下がります。
(こんな人たちが時代を変えていくんでしょうね。)

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************************************ See you again ! *****************

by fukuchan-ckj | 2016-05-23 19:31 | その他 | Trackback | Comments(0)

by 福ちゃん