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福ちゃんの里山通信

fukuchanck.exblog.jp

木更津の里山から発信します。

暗中模索の作陶ビギナー

作陶にいささかの疑問を持ち出しました。
(初心者が生意気な感想なのですが…。)


初心者は書物で学習するしかありませんが、
  そこにはこうあったのです。
暗中模索の作陶ビギナー_b0275715_21242186.jpg
ここが解決しないんです。
「蛇の目高台」だと、なぜ「盆を傷つけない」んでしょうか?
普通の高台との違いも理解できないんです。

そもそも高台って何のためにあるんでしょうか?
理解も自分勝手な思いで、本当のところはよく解りません。
この本にもこんな高台が紹介されていました。
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上村祥雄著『たのしく始める陶芸』より

「茶道の世界のウンチク」のため? と
  皮肉さえ出そうな軽薄な認識のビギナーです。

それでは「なぜそば猪口は蛇の目高台で作りたいの?」って詰問されそうです。
何のことはありません。
抹茶茶碗の裏を観賞するのと同じなんです。
通人ぶりたいが為なかも知れません。


今ひとつの疑問は、そば打ち月例会での会話です。
打ち終わるとそばを茹でますが、
  私は公民館の施設を有効活用し、お湯を鍋に入れて沸騰させます。
仲間が「水から湧かす方がいい」と言います。
お湯からでも水からでも、沸騰させてからそばを入れますので、
  流行りの「時短」になる理由から私はお湯を主張します。
その場は波を立たせたくなく水を使うことにしました。
(これは作陶には無関係でしたね。)


どうも納得しないとくすぶるんです。
ビギナーだから言える無鉄砲さかも知れません。
「どちらでもいい」と言うのであれば話は違いますが…。
それならば、やりたいようにやらせて欲しいとさえ思います。
理由を説明して下さる方が居ればたぶんそれに従うでしょう。
(頑固な私は納得しないと無理かなぁ…。)
ここが私の短所でもあり、長所でもあるんです。

中学生の時、(-)と(-)をかけたら(+)になることに悩みました。
和文英訳では"I am Jack Jones."なのに、
  どうして英文和訳では「私はジョーンズ・ジャックです。」ではないんだろうと…。
(入試でつまづくわけですよね。)
いやいや、そのお陰で遅々として進みませんでしたが、
  一歩一歩進んで来れたんだと思っています。
(やはり長所だと自惚れているんですね。)


そんなわけで、先ずは「手捻り」の「ぐい呑み」からです。
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佐藤和彦著『酒の器をつくる』より

(決して酒好きだからではありませんよ。)
「そば猪口」は楽しみに先にとっておくだけのことです。


お昼の時、興味を持って行かれそうな茶碗に、お茶が用意されました。
先輩は一つ一つ誰のかしっかりと把握しておられました。
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私なんぞは裏を覗きながら配ったことがあります。
感動を表すと「職場と一緒よ」とさらりと言ってのけます。
「さすが!」と思わざるを得ません。
その中の一つをお借りしました。
「自分で作らないと飲ませないよ!」などと冗談を言われ、
  「ぐい呑み」作りの間に「茶飲み茶碗」作りです。
「手捻り」で粘土が不足し、「紐作り」も体験し継ぎ足しました。


先輩のサークルメンバーは電動ロクロを駆使していました。
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土塊への優しい指使いが器に命を吹き込む姿です。
「手捻り」にないスマートさを感じました。
「手捻り」が田舎の武骨さなら、「ロクロ形成」は洗練された都会のマダムです。
(例えが悪いかなぁ…。)

高台の削り出しも、とても簡単そうに見えました。
「かきべら」を意志のままに操っています。
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簡単そうに見えるのは、傍目ですよね。
だって、今習得しようとしている「菊練り」だって、
  熟練者の動作は「簡単」にしか見えませんもの。
そうそう、ロクロを囲む青いプラスチックは、
  土カスが飛び散らないようにと自作したものだと言います。
底を切り取っただけでなく、大き合わせの切り込みが確認できますか。
なんかワクワクするものを感じました。


運良く、今ひとつの陶芸サークル『彩陶会』の「窯入れ」の様子を見ることができました。
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「ツク」を使って慣れた手つきで重ねていきます。
たぶん作陶者は窯入れなんか頓着はしていないでしょう。
大小(広・狭・高・低)様々です。
ニクロム線が勝手に熱を加えてくれますが、
  窯入れ・窯出しの労も分担出来るように努力しようと思いました。


残念ながら来週は休まなくてはなりません。
この疲れは、月1回のお休みがいいリズムかも知れません。
by fukuchan-ckj | 2016-01-15 21:50 | 作陶三昧 | Trackback | Comments(0)

by 福ちゃん