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福ちゃんの里山通信

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木更津の里山から発信します。

虚無僧に会いに…

文京公民館主催「郷土知ろう人講座」の第5回目は
  『虚無僧と近世村落~村を訪れた虚無僧たち~』、
    講師は県文書館の藤井未央氏でした。
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座学でありながら、いつになく興味を抱きました。


我が家の先祖に虚無僧だった人がいたと聞いたことがあるんです。
「いつのことか」、「何という名前か」などは皆目わかりません。
父も、祖母も、詳しいことはわからなかったようです。
とすると、さらに世代をさかのぼることになりそうなので、
  江戸期も中期頃になりそうな話です。
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もしかすると眉唾物かも知れませんし、
  ただ、幼い頃そう聞いたと言うだけです。

折りしも月刊誌では『赤胴鈴の助』を愛読していましたので、
  千葉周作や鬼面党が虚無僧姿で登場したことで、
    記憶にとどまっていたのかも知れません。


もう一つの興味は、地元の寺『長徳寺(木更津)』で
  2003年に『第22回虚無僧追善供養尺八献奏大会』があったことです。
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『君津歴史情報館』の画像拝借
『君津歴史情報館』は こちら

また、そこに参加された坪井應龍氏は、
  やはり地元の『平野山高蔵寺(木更津)』で献笛をされていました。
2006年のことです。

興味の沸かないわけはありませんよね。
それが今日の県文書館の出前研修なんです。
(残念ながら講義はこの興味には触れず仕舞いでした。)


前置きが長くなりましたね。


音曲は河原乞食の生きる術、
  コモ=虚無僧にそんな起源すら感じさせられました。
また、修行と言いながらも腰に刀を帯びる侍なら、
  剣の道は何処で修行したんでしょう?
知れば知るほどその存在が不可思議になります。
隠密的な、スパイ的な存在でもあったんでしょうか?
忍者のような、クサのような…。
どうも宗教を感じさせないんです。
かと言って僧兵のような猛々しさも感じません。
「半僧半俗」も得心はできません。
「托鉢」とは言いながら、村人は厄介払いのように扱った向きもあります。
今日の氏のお話は、
  私をもっともっと深みにはめ込みそうな気がします。

面白かったのは、氏も興味を示したという、
  絵に見る虚無僧姿の変遷です。
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袈裟や天蓋を描くワンパターンの虚無僧像から、
  違う世界がそこにありそうで、やっぱりのめり込みそうです。


難は、史実と創作の部分が混同されているような、
  今ひとつ結論の出ない講義ではありましたが、
    子ども時代の記憶と相まって私の好奇心をすっかりとくすぐってくれました。

実家への通り道、
  近いうちに長徳寺にも私のデジカメが出向くでしょう。

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友達夫婦と連れだって河津を訪れた時、
  サクラの花吹雪きの中で黙然と尺八を奏でる虚無僧がいました。

そう言えばその昔、居候をした叔父の下宿で、
  密かに尺八にもかじりついたっけ…。
短時間ではとても無理なことでした。
むしろ埋め立て地でトランペットを吹きまくりました。
by fukuchan-ckj | 2015-11-07 23:06 | 木更津情報 | Trackback | Comments(0)

by 福ちゃん