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福ちゃんの里山通信

fukuchanck.exblog.jp

木更津の里山から発信します。

月並みに我が家も「鏡開き」

料理器具の擂り鉢を「当たり鉢」と呼んで使っていました。
宴会などの閉会を「お開き」と表現しました。
「アタリメ」などを酒の肴にはしていませんでしたか?

私たちには昔から「忌み言葉」を避ける風習がありました。

周知のことですが「鏡開き」の「開く」にはそんな意味があります。
祝いの酒樽は「開く」と表現しましたよね。
それと同じに解釈すればいいと思います。


それでは「鏡」とは?
   
もちろん実態はお供え餅にすぎません。
それをわざわざ「鏡」ともったいをつけたように表現しています。

月並みに我が家も「鏡開き」_b0275715_17562141.jpg

これにはどうやら太古の昔からの言い伝えもあるようです。
そもそも「神道」に由来するようですね。
「三種の神器」の一つのようです。
つまりは「鏡」「玉」「剣」の一つ、
  その「鏡」から来た言葉とか…。
それに見立てたのがお正月のお供え餅。

ちなみに地方によっては橙と串に刺した干し柿を供えるようです。
これは「玉」と「剣」を模しています。
そう言えば小さな頃、我が家の床の間には橙と干し柿もありました。

どうやら「鏡開き」はここから来ているようです。

地方によって様々なアレンジはあるようですが、
  「開く」のに刃物を使わないのは武家の嫌う自害を想像させるからとか…。
宮家から始まったことだろうに、
  武家でもない百姓の家でもお正月の風物になっているのですから、
    上々への羨望のなせる技なんでしょうか。


そこで我が家の鏡餅も早速開くことにしました。
一応、古式にならって刃物を使わず…。
ドッコイ、こいつはビニルかPPか何かで覆ってあります。
食の安全・保存はこのときばかりは裏目です。

取り除くのになまじの努力では出来ません。
やむなくハサミで切断です。
まだ抵抗を見せつけていますので、ペンチで除去です。

月並みに我が家も「鏡開き」_b0275715_1853179.jpg

衛生管理のための包装は消費者の目線ではありません。
来年の鏡餅としても使えそうです。
(過大広告でした。)

かまわずさいの目に切って雑炊にでも入れてもらおうと思います。


我が家の「鏡開き」のレポートでした。
by fukuchan-ckj | 2015-01-11 18:07 | Cook & Taste | Trackback | Comments(0)

by 福ちゃん