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福ちゃんの里山通信

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木更津の里山から発信します。

日本のうた(66) 『凧の歌』

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  たこたこあがれ 風よくうけて
  雲まであがれ 天まであがれ

  絵凧に字凧 どちらも負けず
  雲まであがれ 天まであがれ

  あれあれさがる 引け引け糸を
  あれあれあがる 離すな糸を



タコやコマはお正月の風物詩でした。
ところが年が明けて5日、
  まだ一度も見たことがありません。
住宅事情がそうさせたのか、
  子どもたちの遊びが変わったのか…。
私のノスタルジアにしか存在しないのか…。
日本のうた(66) 『凧の歌』_b0275715_1745564.jpg
「大分インフォ」の画像拝借


凧にアールを付けるために糸を骨に巻き付けます。
巻き付けた分だけそりが強くなります。
糸目を合わせます。
左右の中央で会うように糸の長さを調整します。
新聞紙を細長く切って凧の尾にします。
糊はメシ粒でした。
凧の具合や風の具合で長さを変えます。

友だちに持ってもらいスタンバイです。
独りの時は何かによりかけてセットします。

風の少ない日は走りました。
糸目が合わないとクルクル回りました。

高く上がると糸をクイクイと引き、
  大空に泳がせました。
それぞれが持ち出したマイカイト…。

風に乗らないと悲惨でした。
ただただ高さを競ったものです。


飛行だこ、奴だこもありました。
どちらも尾を付けなくてもよく上がりました。
連凧も楽しみました。
『星雲』のコマーシャルに出てくるあれです。
日本のうた(66) 『凧の歌』_b0275715_22142054.jpg
「日本香堂」の画像拝借
洋凧を先に付けて、その力を借りて上げたこともありました。

どう言うわけか我が家には糸巻きがありました。
ケヤキかカシの堅い木で出来ていました。
日本のうた(66) 『凧の歌』_b0275715_23194916.jpg
黒光りしていましたので、大正か明治の物でしょうか。
繰り出す時は便利ですが、たぐり寄せる時は大変でした。

釣り竿も使ったことがあります。
リールがとても便利なんです。
高さを競っただけに、これも巻くのが大変でした。
でも、凧上げとしては邪道ですね。

子どもの遊びにマニュアルなんかはありません。

スポーツカイトに情熱を燃やしたこともありました。
右と左の糸で自由に凧を操ります。
大空に自分の意志を描き、取り付かれました。
大人になった今でも遊びたいと思う面白さです。


そんな姿も少なくなくなりました。
もちろんこの歌も歌われなくなりますね。

私のノスタルジアの中には、
  今なお風をはらんで大空を泳いでいます。
by fukuchan-ckj | 2015-01-05 23:27 | その他 | Trackback | Comments(0)

by 福ちゃん