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福ちゃんの里山通信

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木更津の里山から発信します。

鋸山のふもとのあの場所で…②

「虹の岬の喫茶店」のママに教えられたみちは
  海へと続く過酷な崖でした。
釣り人も竿やタックルボックスは大きな負荷になります。
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老眼の老人にはよけいにそう感じます。
錆び付いたポールも頼りなげに立ってはいました。
けどとても信じることは出来ません。
座るように次の一歩を出した箇所もありました。
みち筋でノブドウに出会いました。
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こんな所でもしっかりと子育てをしていました。


試練の先には大海原に向かう磯が広がります。
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ゴツゴツとした岩場は磯足袋が必要な程です。

ポツンと釣り竿を差し出す客がいました。
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何度か釣りにも訪れた思い出のある磯です。
サッパやフグに食べ物を大部奉仕しました。
ゴンズイにも悩まされました。

岩場の穴は漁民の名残り、
  栄華を誇る時もあったのだろうと想いをさかのぼらせます。
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こんな場所では沓石はいりませんよね。


流れ寄る流木もありました。
名も知らぬ遠き島から来たのかもしれません。
こんな竹の根を見つけました。
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私の創作意欲を刺激したんです。
焼いて、
  削って、
    塗料をかけて…。
きっとそのうちに…。


後ろから妻の声が…。
崖の上の喫茶店とばかり思っていました。
「よく下りられたな?」などと不思議がることはない、
  なだらかな別のみちもありました。
よくよく知ると車で下りる道もあったんです。

喫茶店に停めてある車までは、
  カメラも竹の根も大切な携行品になっていました。


磯にまで流れて来た、
  レコードの音も次第にハッキリと聞こえます。
アメイジンググレイスではなかったけれど…・


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とうに犬の「お・も・て・な・し」はない喫茶店です。
額縁の写真の中にしか…。
  ママの思い出の中にしかいない犬になりました。
by fukuchan-ckj | 2014-05-21 14:06 | 千葉県南部情報 | Trackback | Comments(0)

by 福ちゃん