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福ちゃんの里山通信

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木更津の里山から発信します。

歴史の証人・イボキサゴ

学生の頃でした。
京王デパートのレストランに
  好物の和定食がありました。
ただし、一つだけ難がありました。
汁がいつもシジミなんです。
ちっちゃくって、面倒くさくって、
  汁だけすすりました。
(今は何故か大好きなんですよ。)


今日はイボキサゴのお話です。
縄文時代の貝塚には多いと言います。
? ? ?


後期の地域講座・木更津風土記に参加させて頂きました。
その第1回が『盤州干潟のイボキサゴ』、
  講師は文化財に造詣の深い県文化財課の西野雅人氏です。
歴史の証人・イボキサゴ_b0275715_1117128.jpg


埋め立てられ様変わりしていく東京湾で
  盤州干潟は貴重な存在として知ってはいました。
氏はカギをイボキサゴと説くのです。
歴史の証人・イボキサゴ_b0275715_11174661.jpg
こんなに小さな貝が7000年も昔から、
  人々のタンパク源として食べられていた事実を知らされました。
とにかく小っちゃいんです。
写真では大きさはわかりませんね。
1㎝と考えたら適当すぎます?
だいたいそんな程度です。

シジミの方がどれだけ食べやすいか…。
しかも巻き貝なんです。
(シジミよりまだたちが悪い。)

イボキサゴに関する興味深い記事がありました。
写真も多く、私のを見るよりずっと参考になります。
  こちらをどうぞ

大きければナガラミやシッタカのように
  居酒屋でも格好のツマミとして出されるでしょうが、
これだけ小さいとどうも…。
氏の執念と言うべきか、
  臨床的というか、体得的というか、
    探求心は串刺しまで作ってのけました。
歴史の証人・イボキサゴ_b0275715_11203285.jpg
味は上場と言っておりました。
(しかし、氏の言うようにまるでハナクソですね。)


「浅場でも簡単に採れること。」
「干潟には大量に繁殖すること。」
確かにこの2点は食材として選ばれる大きな理由です。
が、海岸線が埋め立てられ干潟がなくなると
  その証拠すらなくなりますね。
生きた歴史の証人と言っていいのではないかと
  今回の講座は私に訴えかけてくれました。

歴史の証人・イボキサゴ_b0275715_11214756.jpg

我が子を引き連れての氏の体験が
  やはり臨床的考古学と表現するのが一番のような気がします。
次代に繋げたいものをしっかりと実践している。
揺るがないコンセプトを持って臨んでおられる。
机上の学者の理論ではない確かさを
  受講生に与えたのではないでしょうか。


イボキサゴを一度食べてみたい!
  オーバーではなくそう思いました。

私たちの町に干潟が遺されていることは
  市民みんなが意識し守る努力をしていかなくてば…。
思いを新たにさせられました。
by fukuchan-ckj | 2013-12-22 23:38 | 木更津情報 | Trackback | Comments(0)

by 福ちゃん