人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

福ちゃんの里山通信

fukuchanck.exblog.jp

木更津の里山から発信します。

戦争と平和

高校時代の事です。
恋人でもない彼女と二人して映画を見に行きました。
スタインベックの『怒りのぶどう』でした。
何でこんな小難しい映画を見たのか覚えておりません。
今はその映画館すらありません。
  映画館閉館の情報は こちら

千葉のもう少し大きな映画館にも行きました。
このときは一人でしたが音響がよく臨場感がありました。
トルストイの『戦争と平和』でした。


木更津にはもっともっと昔から海軍がありました。
  海軍の面影は こちら
敗戦後しばらくは米軍の基地となりました。
その後自衛隊が陸海空と駐屯している町です。


守備範囲の広い木更津のヘリコプター団(陸上自衛隊)は、
  日本全国を飛び回ります。
戦争と平和_b0275715_145522.jpg
手の付けようもない台風や山火事の被災でも
  臆することなく出向き私たちを助けてくれます。
東日本の被災でも陰の力となってくれています。
昨日の体験搭乗は福島の建屋に散水した
  当のパイロットにお世話になりました。
上官の命令があれば
  激しい戦火の中をも侍さないでしょう。
彼らにとってそれは当たり前のこと、
  それが選んだ職業ですもの。

しかしそんな隊員が戦争で死んでいくとしたら
  あまりにも悲しすぎます。
楽しく体験搭乗をさせて頂いたり
  一緒に食事をとらせて頂いた
    その彼らが戦死するとしたら傍観することは出来ません。

偶然いま相田みつを氏の
  『いちずに一本道いちずに一ツ事』を読み直させて頂いている最中です。
戦争と平和_b0275715_14552931.jpg
氏の兄たちが戦死したくだりの部分にさしかかっています。
母親の悲しみを書いてあります。
この本と自衛隊とが重なって仕方がありません。

自衛隊員を恨んではおりません。
しかし戦争には疑問を感じます。
戦争と平和_b0275715_1456065.jpg
戦争と平和_b0275715_14561641.jpg

相田みつを氏の言葉に
  「戦争というものは
    人間が作る最大の罪悪だなあ…」とありました。

世界では戦争中や紛争中の国が驚くほど多いと聞きます。
日本はその仲間入りしようと言うのでしょうか。
アメリカに従いシリアを攻撃せよと言うのでしょうか?

情念の詩人・与謝野晶子の
  反戦歌『君死にたもうことなかれ』は
    平和日本に今でも鮮烈な印象で迫って来ます。

決して「アカ」でもありませんし
  強固なイデオロギーを持っているわけでありません。
母の悲しみに深く同感し、
  子や孫らを戦争に送りたくないだけです。

戦争を知らない団塊世代ですが
  朝鮮戦争・ベトナム戦争・イラク戦争は知っています。
戦場で孫や子を失いたくないのです。
かといって傍観者でいるのも無責任に思います。

それをかなえる方法ってないのでしょうか…。
戦争と平和_b0275715_14565186.jpg



ちなみに今日13日の金曜日は
  不吉な日と忌み嫌う人々もいます。
by fukuchan-ckj | 2013-09-13 15:07 | その他 | Trackback | Comments(0)

by 福ちゃん