人気ブログランキング | 話題のタグを見る
ブログトップ

福ちゃんの里山通信

fukuchanck.exblog.jp

木更津の里山から発信します。

温かい町 かまたり

「フーッ!」っともれるため息は
  疲れの表れには違いはないのですが、
    決して疲労困ぱいだけのそれではありません。
年のわりによく頑張りましたが、
  どこかに充実感も含まれたため息なんです。

そんな鎌足ふるさとたずね歩きに参加させて頂きました。

公民館にある鎌足桜の説明から1日が始まりました。
温かい町 かまたり_b0275715_2332269.jpg
参加者は50名を越える多人数です。
スタッフも公民館・かるた会・ボランティアと
  10名近くいたでしょうか…。

門を東に出て吉野神社に向かいました。
蕎麦の時期に黄色い彼岸花の咲いていた参道です。
温かい町 かまたり_b0275715_2337471.jpg
この村社は権現様と親しまれ、
  お祭りには村人がこぞって囃し立てるそうです。
温かい町 かまたり_b0275715_23373154.jpg
その証拠に山はきれいに草刈りがなされ
  とても清々しさを感じました。
村を挙げての意識の高さを感じました。
周囲に古墳が多い事からは
  豪族の集団も想像され、
    栄えていた地域であろう事が伺われます。
温かい町 かまたり_b0275715_2338450.jpg
竹の子もニョッキリ私たちを見ていました。

広い道に出るところに
  海如和上の碑がありました。
温かい町 かまたり_b0275715_2348589.jpg
鎌足の海如和上を知らなくても
  長谷寺・浅草寺を知らない人はいないでしょう。
ここにも鎌足を考える会・かるた会の木製看板があり、
  ゆかりを持つ僧と記してあります。
温かい町 かまたり_b0275715_23484848.jpg
車でしか走っていない私には
  とても気づきもしません。

近くを流れる川と咲き誇る藤の花が
  妙なほど心に響いてきました。
温かい町 かまたり_b0275715_23491483.jpg
車ではわかりませんね。
A地点からB地点には
  スムーズに 確実の運んでくれますが、
歴史や風土までは運んでくれません。
歩く事って今更ながら大事ですね。

歩は徳蔵寺へと進みました。
ここも初めて訪れるお寺です。
無人の山間のお寺なのに
  手入れは行き届いていました。
温かい町 かまたり_b0275715_23493626.jpg
思わずかるた会の方に訪ねると
  月番による檀家の掃除だと言います。
建物の立派さと相まって
  地域に根ざした営みを強く感じました。
温かい町 かまたり_b0275715_23495955.jpg

温かい町 かまたり_b0275715_23501195.jpg
ここにも海如和上が現れますが
  地域に密着したお寺こそ本物ではないでしょうか。
宗教なんてとうていわかりませんが、
  鎌足にあって初めて徳蔵寺だと感じました。
温かい町 かまたり_b0275715_23504456.jpg
庭木や道筋にも育てようとする住民の心を感じました。
温かい町 かまたり_b0275715_2351496.jpg


その住民の思いやりを感じながら
  更に山奥へと入りました。
御嶽神社です。
温かい町 かまたり_b0275715_23512968.jpg

温かい町 かまたり_b0275715_23514185.jpg
阿吽の狛犬はどんな神社にもあり、
  口の開閉もよく聞くお話です。
一対の関係も夫婦と聞けば
  ほとんど納得し不思議には思わないでしょう。
興味を抱いたのは「親子の狛犬」と言う説明でした。
温かい町 かまたり_b0275715_2352315.jpg
なる程左右それぞれが親子の4匹でした。
初めて見る狛犬でした。
祭神が日本武尊であろうが この1点でした。
私にとっての「初めて」がこんな山奥にもありました。
温かい町 かまたり_b0275715_23523079.jpg
うっそうとする程の山道を下ってきました。

庚申塔の説明を聞く参加者はそれぞれが熱心です。
温かい町 かまたり_b0275715_23583721.jpg
歴史を求める参加者に反し、
  あたりの風情に心を奪われる私でした。
温かい町 かまたり_b0275715_23585563.jpg
こんな柿の木の下でお弁当を広げたくありません?
温かい町 かまたり_b0275715_235919100.jpg
空も突き抜けるように青いんですもの…。
高いところから見る風景はいつもとは違います。
温かい町 かまたり_b0275715_23595933.jpg
せこせことハンドルを握っている自分が滑稽に見えます。

水のわき出たと伝わる大鐘堰をへて
温かい町 かまたり_b0275715_1452136.jpg
鎌足桜誕生の地へと向かいました。
温かい町 かまたり_b0275715_1454680.jpg
今は鎌足桜の原木はありません。
接ぎ木により再生された祖株は
  ご存じ高蔵寺の裏手にあります。
鎌足桜保存会も広域化し、
  桜の数も増えてきました。

そんな桜の植えられている矢那川ダムでお弁当となりました。
温かい町 かまたり_b0275715_1461587.jpg
参加者も思い思いの場所でお弁当です。
温かい町 かまたり_b0275715_1463832.jpg
私も「ヨイショ」と
  見晴らしのよい高い所に陣取りました。
妻の作ってくれたお弁当を食べました。
温かい町 かまたり_b0275715_147746.jpg
独りぽっちで食べる食事って味気ないものですね。

昼食後は
  鎌足ふるさとかるた会のはからいで
    山間の古道をコースに加えて下さいました。

山道を抜けると鎌足さくら公園です。
温かい町 かまたり_b0275715_1473656.jpg
2月に市長も参加し植樹された
  鎌足桜が40本…。
早く公民館の桜のように育つといいですね。

最後に書いておきたいのは
  ダムの底に沈むはずだった馬頭観音です。
どこにでもある道しるべですが
  惜しまれてダムの上に移設されました。
温かい町 かまたり_b0275715_14812100.jpg
そればかりか傍らにあった大木も
  懇願によって移稙されたというお話を聞きました。
これを知った今は「どこにでもある」などと言えません。
村人の思いを知ったからです。

今回のたずね歩きで感じた事は
全てがとてもきれいに整備されている事でした。
地域の方々が当番を決めたり、
  事業として手弁当でそうしているお話を伺うと
    頭の下がる思いです。
かるた会が史実を調べたり
  書物を出したりする事はもちろん、
こうしたたずね歩きを継続して下さるばかりか
  訪ねる道筋の開発や整備もして下さる事に感謝します。
温かい町 かまたり_b0275715_1483771.jpg
かねてより鎌足地区の人々は
  とても優しいという印象は持っておりました。
多世代同居の家族構成を理由に挙げておりましたが
  そればかりではないような実感を受けて帰りました。
恩恵を戴く事しかできませんが
  12回目のリピータになりたいとも思いました。

  040.gif
by fukuchan-ckj | 2013-04-27 23:36 | 木更津情報 | Trackback | Comments(0)

by 福ちゃん