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福ちゃんの里山通信

fukuchanck.exblog.jp

木更津の里山から発信します。

Medical Report 3(入院療養生活)

やむなく押し込まれたのは相部屋です。

当初は点滴がつきまとい、
  絶食状態も続きますので、
    この身は看護師任せでした。
大腸に神経はありませんので、
  洗顔やらトイレは自分ですませる事が出来ました。

テーブルには薬を入れる
  小箱がありました。
Medical Report 3(入院療養生活)_b0275715_2116445.jpg
飲んだカラを入れる物でした。
降圧剤などを飲んだ後はそこに入れます。
飲み忘れのコントロールもして下さったようです。

点滴交換や体温・血中酸素・血圧は
  定期的にやって来て計ってくれました。
うら若い女性看護師がほとんどでした。
20代かも知れません。

看護師も人様々…。

ガラガラ音を立て
  器具を耳障りな扱いをする看護師もいます…。

夜勤・昼勤があるようで
  交代の挨拶にも来てくれます。
来ないで勤務をあける人もいます。

担当者である氏名カードを
  ベッドに置く人と置かない人がいます。

点滴を交換し忘れ、
  ゴミ箱の上で処置している人もいました。
いささかこれには不安を覚えました。
聞くところによると、
  空気は絶対入らないようになっているらしいです。
安全性を事前に説明された方が
  患者の不安を呼ばなくて済むのではないでしょうか。

私たちの知らない深夜の時間帯もみてくれていました。
だって点滴が新しくなっていましたもの…。

人柄も明るくはきはきと声をかける看護師。
声の大きさがあだで
  他の患者にも会話が筒抜けになります。
プライベートな内容も聞こえてしまいます。
明るさのわりにデリカシーのなさが感じられました。

Medical Report 3(入院療養生活)_b0275715_21393635.jpg夜勤スタッフの声に
  「私のたばこを黙って吸わないで!」などと
    クレームの会話が漏れてきました。
館内・敷地内は禁煙のはずなのに…。
内々の会話は患者に聞かれないようにしないと…。

作り笑いがはっきりと伺える人…。
心根の優しいさで対応をされる人…。
本当に人様々ですね。

これはたまたまですがセクハラ発言がありました。
「私だけ、どうして?」と仲間に訴えていました。
ベッドの側で「それってセクハラですよ!」と
  患者に話している声が聞こえました。
穏やか?な口調であった事が救われます。
患者も色々ですね。


日に1度医師による巡回がありました。
病状を聞く程度のものですが、
  病床にいる私たちにとっては神の降臨です。
まとめて専門的なアドバイスをいただけます。
入院中に1度だけ
  科の全医師による巡回がありました。
その物々しさに
  「財前一郎」を思い出しました。
 (話が古いですね。)


相部屋では同居人の声が筒抜けでした。
術後は我が身がやっとで、
  周囲に気を気張ってなんかおれません。
もちろん挨拶などをし合うゆとりもありません。

聞くとはなしに同居人の様子に耳をそばだてます。
Medical Report 3(入院療養生活)_b0275715_2271057.jpg


A氏はしきりに痛みを訴えかけていました。
看護師に薬をもらってしのいでいました。
翌日は座薬を使っていました。
更に次の日は平穏に過ごせたようです。
他に転移しているような空気を感じました。
奥さんやお子さんがよく訪れていました。

B氏は体温がかなり高くなり、
  体を冷やしていました。
アイスノンをよく要求していました。
同居人中 唯一面会人のない方でした。

C氏はどうやら同じ日に手術したようでした。
1番元気な感じをうけました。
ジョークもよくとばしていました。
退院も1番早く、
  比較的軽度の病状のようでした。
カチャカチャと食器の音を立てました。
絶食の私には拷問です。
 (とか言ってそんなには気になりません。)

3人とも共通して言える事は
  面会人が「じゃあね」と帰ろうとしても
    なかなか「Yes」の返事を出さなかったところです。
A氏に至っては
  5~6回も「じゃあね」を繰り返させたように思います。
私とても「Yes」は言いたくない台詞でした。
人恋しいのかも知れません。

看護師と患者の会話から
  眠れなかったような空気を感じ取りました。
どうやら私の「イビキ?」と直感しました。
眠ってしまってからの事はどうもコントロールは出来ません。
職場の旅行でイビキ族を同室にと
  幹事に希望を出した事もあります。
役職別宿泊研修でもワゴン車に寝た事もありました。
そのために個室を希望しているのに…。
苦情があればむしろ個室行きが早まると
  楽観的に考える事にしました。

楽観的になれるのはもう一つの理由は…。
6時が起床時間なのに
  5時半位からガチャガチャ音を立てる。
ブラインドはカラカラと開ける。
クレームを言うわりにデリカシーのないA氏でした。
イビキで迷惑がかかるだろうから、
  その分なるべく音を立てず、
  起床・消灯も守るようにしました。
 (イビキは父譲りかも知れません。)
おまけに多かれ少なかれ4人ともイビキをかきました。

看護師の正式な活動も
6時半以降でどうでしょう?


移された個室はほっと安堵の思いです。
Medical Report 3(入院療養生活)_b0275715_2281498.jpg
相部屋でのしがらみとは無縁の世界です。
当たり前ですね。
逆に人恋しくなるのはどうしてでしょう?
勝手なものですね。
体を拭くタオルは入浴できない分
  毎朝届けてくれました…。
常に独りぼっちである事は確かです。


ベッドについてはリクライニングで
  テーブルもスライドし快適でした。
Medical Report 3(入院療養生活)_b0275715_21294914.jpg
最初は気にならなかったのですが
  そのうち腰痛を覚えました。
長く寝ているとよくある話だそうです。
看護師や医師にも相談しました。
「柔らかすぎるのでしょう」と言います。
もう少し固いスタンダードタイプもあるとか…。
次回は最初からそれにしてもらおうと思います。
患者はわがままなもので
  中途からまた柔らかい物に換えてもらうかも知れません。


排尿・排便は健康状態のバロメータのようでした。
特に消化器系のこのガンは当たり前。

回数を記録する用紙が置かれていました。
指示はありませんが2日目位から進んで記入しました。
Medical Report 3(入院療養生活)_b0275715_21303956.jpg
記録し忘れた事もあったかも知れません。
最初はなかなかお通じがありませんでした。
絶食しかも絶飲ですから仕方がないですよね。
それでも点滴のせいか、
  尿だけはしっかり排出されました。

排便時にそそうをしてしまたことがあります。
おならかと思って力んだ時に
  液便が漏れてしまいました。
あわててトイレに行きましたが
  病衣やシーツは汚してしまいました。
嫌な顔一つせず
  慣れた手つきで処理して下さる姿には
    さすがプロと感動させられました。
むしろ感謝しています。

尾籠な話はしたついで…。

退院の日が来てもお通じがありません。
看護師やら医師との確認でマグミットは服用し始めたのに…。

朝方 下服部が重たく感じました。
少し痛いようにも感じました。
「おっ、やっと来たな!」
喜びを抑えてじっくり待ちました。
急ぎはしませんでした。
時間だけはいくらでもあります。
何をか言わん。
出たのはオナラでした。
非常によく出ました。
トイレで実が出る心配はしませんでした。
期待した朝の一発は
  小水とオナラばかり…。

術後なので力んで腸に負担をかけたくないし、
  マグミットの量が少ないのでしょうか…?Medical Report 3(入院療養生活)_b0275715_21311650.jpg
入院以来1度もお目にかかっていません。
4日間は絶食なので納得していますが、
  こうもお会いしないといささか心配です。
薬の量を増やそうか、
  医師と相談してみようと考えていました。
実際はお目にかかりました。
チョロチョロと申し訳なさそうな来客でした。


定期的に掃除をしてくれました。
委託の方でかなり歳を召しておられました。
「掃除に入ります」と声はかけてくれますが
許諾を求めるわけでもありません。
さっさとやる事だけを済まし出て行きます。
感謝しなければいけないのでしょうが
  その思いは生じませんでした。

                               (この後も回想録は続きます。)
by fukuchan-ckj | 2013-06-06 22:09 | Medical check | Trackback | Comments(0)

by 福ちゃん